[日米欧比較]コロナの深刻度とコロナへの関心度

データ分析

  前の記事でコロナの深刻度(死亡者数)と日本人のコロナ関心度(GoogleTrend指数を使用)がリンクしないと指摘しました。では同じ分析を欧米と比較すると何が言えるのか、考えてみました。日米比較、日欧比較の順で分析比較してみようかとも思いましたが、日米欧3者を一気に比較したほうが分かり易そうです。「欧」としては日本人と気質が似ているといわれるドイツを取り上げました。

  さっそくチャート図を並べてみます。まずは「感染者数・関心度」推移です。上から日本。米国、ドイツの順です。

  日本では感染者数と関心度のリンクがややぼんやりしていますが、米・独とも感染者数と関心度の間に相関らしきものが日本に比べ鮮明に見えています。しかも感染者数の山より関心度の山が先行して立ち上がってるように見えます。あくまで仮説ですが、自国のニュースのみならず他国のコロナ状況にも関心を持っているせいでしょうか。

  特に米国のコロナ関心度は感染者数と強く相関しているように見えます。仮説ですが、米国にはいわゆる皆保険制度が公的な形で整備されていません。そのため健康の家計への影響度が高く、それゆえコロナ禍動向に無関心でいられないということでしょうか。

  ドイツの2022年1月中旬頃からの関心度の低下トレンドは、日本のそれに一見似ています。これは公的皆保険制度を備えたドイツ・日本の類似性なのでしょうか?

  次に死亡者比率を見てゆきます。

  日・米・独ともに現在は死亡者比率が低く抑え込まれています。特に独は最も早く2021年8月あたりから安定しています。

  次に最も肝心な死亡者数と関心度の推移です。

  ここでも日本と異なり、米・独ともに死者数と関心度はリンクしているように見えます。3国ともに直近では関心度が薄らいでいるわけですが、米・独はともに死亡者数も減少傾向にあり、増加トレンドにある日本とは全く異なります。

  日本と欧米の違いは何なのでしょう?引き続き、日本と諸外国を主観や思い込みから解放されるべく、データ分析を通して比較し、低迷する日本お突破口を模索してゆきたいと思います。

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