まえがき
こんにちは野山です!60年以上人間をやっている野山としてはひと様に役立つだろう、経験・体験発信に力を入れていきたいと思っています。まずは野山が実践してきた健康造り、中でも運動習慣についてお話させていただきます。
野山は「実年齢より若く見える」とよく言われます。実際、健康面ではほとんど不安ありませんし、血圧も「至適血圧」と呼ばれる範囲にあります。おそらく長らく維持している運動習慣が奏功しているものと思います。
運動習慣について人と話しますと、「何度もやろうとしたが、直ぐに飽きて習慣化できない」「野山さんはどうやって習慣化されたんですか?」と聞かれることが多いです。そこで私が実体験を披露することは、皆様のお役に立てるのだろうと考え、記事化することにしました。
なお、記事内容の多くは教科書的な一般論ではなく、野山が実際に体験し、実感していることをそのままお伝えします。トレーニングの専門家でも権威でもない野山が伝えて価値あるものは「実体験」そのものと思うからです。
野山の運動習慣歴はざっくり下記のとおりです。
(1)30代前半で週末のジョギングを開始、現在も継続
(2)50代半ばから筋トレを開始、現在も継続
今回はまず、ジョギングについてお話します。
ジョギング効果(有酸素運動効果)
運動の健康増進効果は耳にタコができるほど聞いています。WHOのウエブサイトで書かれていること(Chromeで日本語翻訳できます)が、最も信頼できるものと思われますが、ここで述べられている「身体活動」は主に「有酸素運動」を指していることに注意が必要です。
別記事で筋トレについても書くつもりです。筋トレにも大きな魅力がありますが、健康増進・維持の文脈で出てくる運動とは、有酸素運動なんだと確認しておく必要がありますね。有酸素運動の典型的なものがジョギングです。そのほかウオーキング、サイクリングなど。またフィットネスジムでのトレッドミル、エアロバイクなどあります。自分に合ったものを選べばよいと思います。
WHOの記事によれば、運動の効果は「身体・心の健康効果」「心血管疾患、がん、糖尿病などの非感染性疾患の予防」「うつ病や不安の症状を軽減」「思考力、学習力、判断力向上」などです。次に野山が体験・実感してきたジョギング効果について述べます。
肉体の健康:圧倒的な肥満解消・体形維持
20代のころの野山はポッチャリさんでした(笑)。ざっくり言うと宮下草薙の草薙さんの感じです。
20代の野山は仕事と酒に全力投球でほとんど運動はしていませんでした。さすがに、28~30歳ころは危機感を持ち始め、週末は意識的に長距離を歩いたりしていましたが、習慣にはなっていませんでした。長距離の歩きに時間がかかり過ぎていたことも習慣化の阻害要因だったと思います。
そして33歳のころ、別の事業部に異動になり、勤務先の事業場も変わりました。その事業場では昼休み非常に多くの人がランニングなどで汗を流していました。昼休みにそんな姿を眺めているうち、「自分も」という気持ちになり、週末自宅から少し離れた公園でジョギング練習をするようになり、ついに毎週末走る習慣を身に着けたのです。
70kg以上あった体重は見る見る落ち60kgを切るまでになりました。以来、完全に肥満から解放されました。
心の健康:ストレス解消、穏やかで折れない自分づくり
野山はどちらかというと自分の見た目を気にするほうじゃないので、肥満からの解放はルックスより「疲れづらさ」や「活動的な自分」「体力に自信を持つ自分」の獲得のほうが、ありがたく感じていました。
そして野山にとっての最大のジョギング効果は、「心の健康」効果です。
人間が生きていれば、他人との衝突、自己嫌悪、ストレス、プレッシャー、とか楽しいことばかりじゃないですよね。そういうものを長く引きずっていると心の病気になってしまいます。結果、引きこもりがちになったり、そのせいで運動不足になり、肉体の健康状態も悪化したり、「負のスパイラル」が容易に想像できます。
「嫌な出来事」をきっかけに「落ち込んだ自分」をポジティブ方向に転換する方法としてジョギングは効果絶大です。ジョギング習慣を獲得する以前は「座禅を組んでみる」「とにかく寝る」とかしてみましたが、ジョギングほどの効果はなかったですね。
ジョギングをするといわゆるランナーズハイの状態になり、途中から爽快感を感じながら走るようになるのですが、その過程でそれまで自分を支配していた「嫌な出来事」後遺症が嘘みたいに解消されるのです。結果として「嫌な出来事」も恐れることなく積極的、大胆に行動できる自分になれたと思っています。
更なる健康への欲求(自信、欲が出る?)
20代の肥満から解放され、30代になりスリムになって以来、健康についての関心が高まりました。酒量を抑えたり、50代になってから筋トレを始めたのもジョギング習慣という土台があったからこそです。
現在週2回のジョギング(約8km/回)に加え、筋トレによって体型も改善され、もっと「力強い体」を手に入れるべく取り組んでいます。これら運動習慣がなければ、老化という名の「劣化」に身を任せることになったわけですが、アンチエージングどころかむしろベクトルは「向上」に向かっているわけですよ!我ながら凄いことだと思っています。
失敗しないジョギング習慣化のカギ
かくも素晴らしいジョギング習慣、自分にとって本当に大切な宝物と思っていますし、ジョギングを始めた30代のころの自分に感謝しています。しかし、自分の周りには運動習慣がある人は必ずしも多くありませんし、「飽きたりして続かない」という声も聞きます。そこで失敗しないためのカギを野山の経験に基づいて述べます。
「そもそも簡単じゃない」ことを知る
一番大切なのは「ジョギングをナメない」ことと思います。やり始めてすぐに「とても困難」「自分には出来そうもない」と感じるでしょう。しかし、それが当然なので、「できそうにない自分」を責めるのではなく「それでもやろうとしている自分」を褒めてあげたほうが良いです。
そもそも最初は走れない
実は野山、中高時代にスポーツ部に在籍し、毎日数km走ってまいした。しかし、10年以上走ってないと体が「走る」ということを完全に忘れてしまっています。なので「(長距離を)走る」ことを学習しなおす必要があります。
ジョギング挑戦初日(土曜日)は確か、50m走るのがやっと位でした。当時太っていましたし(笑)。その日は頑張って何とか連続して100mくらい走れるようになりました。翌日の日曜日、筋肉痛に耐えながらさらに距離を伸ばした感じです。
またその翌週(土日)距離を伸ばし、、、ということを続けて連続して1km以上走れるようになったのが1か月後くらいだったと思います。1km走れるようになってからの進化がとんでもなく早く、目標にしていた10km走れるようになったのはその2週間後くらいだったと思います。その時の感動は今でも記憶しています。
目標達成後も毎週10km走ることを続け、次第に当たり前のように10km走れるようになりました。距離をさらに伸ばさなかったのはそれだけに時間を奪われたくなかったからです。この辺の感覚は「ランニング中毒者」にならないためにも重要です。
頑張っている姿を見られたくない
上記の通り、最初は50m走るのがやっとだったりします。多分、50mを必死に走り終え、歩きながらゼイゼイ言っている野山はとんでもなくカッコ悪かったはずです(笑)。そこまでいかなくとも、頑張っている姿を人に見られるのって恥ずかしいですよね?なので野山は自宅から10km以上離れた多摩川沿いの遊歩道でジョギング練習していました。知人と出会いたくなかったからです。
ちなみに、その遊歩道沿いには「日活撮影所」というのがあって、その昔エッチな映画を撮影していた場所とのことで、そんな場所の近くをぜーぜー言いながら走る自分に「愛」を感じていました(笑)。
自分への動機付け
ジョギング習慣化のカギの2つ目は自分への動機付けです。
不健康への危機感を持つ
20代も終わりに近づいたころ、太っていたことに加え、運動不足で風呂で体を洗いながら自分の足が自分の足ではなく「棒」のように感じたことをよく覚えています。「これはマズイ」と。また運動せず、酒ばっかり飲んでいたので、年中胸やけ状態でした。
そんな状況で突入した30代、さすがに危機感を持ちました。健康に自信が持てなければ、素直に危機感を持つべきです。
スリムな体型を好感する社会への順応
当時、あまり自分の背格好を気にしなかったのですが、それでもスリムなほうが良いなとは思っていました。しかし当時と違って、現在は「肥満=不健康」と見なされる風潮があり、肥満体形の人が社会的にも肩身が狭くなってきています。
スリム体型を確実に手に入れるにはジョギングは最強です。
ストレスと闘う力の獲得
実は当時、仕事上で強いストレスに晒されていました。1990年代に入ってバブル崩壊があり、80年代の楽観的な雰囲気が吹き飛んだことも関係していたかと思います。当時の職場にもピリピリした緊張感がありました。そんな時、ジョギングがストレス緩和に効果があるとか、小耳に聞いて以来、ジョギングに気持ちが向かっていきました。
実際、走り始めて、特に初期のころは毎週明けの月曜日は酷い筋肉痛が残っていたのですが、その反面些細なことでメンタルが揺らぐことが無くなりました。肉体に痛みを加えることで、メンタルの痛みに(良い意味で)鈍感になるようです。
また10kmもの距離を走り続けられることで自分に自信がつくのでしょう。
失敗しない習慣化のカギ
習慣化に至るまでのジョギングは苦痛です。しかし、始めてしまえば良いこと、楽しいことだらけです。何といっても楽しむことが習慣化のカギです。
ランナーズハイ・脳内麻薬があなたを救う
とにかく1km走れるようになるまで頑張りましょう。そして間もなく10km走れるようになります。するといつの間にかランニングハイ状態になり、走ることが楽しくなっています。
10km走れるようになる、2か月は毎週続ける、これができれば週末走るのが楽しみになっています。
筋肉痛含めてとにかく楽しむこと
ジョギング初めてしばらくは激しい筋肉痛に襲われます。野山の場合、これも楽しめました。同僚に「歩き方が変」と指摘されて、ジョギングの話をすると相手も興味を持って、会話が盛り上がり、楽しめます。足の痛みに気をとられるせいか、メンタル面でストレス感じなくなってる自分に笑える、みたいな感覚がありました。
アスリートに憧れるといいですよ
野山は元々スポーツ観戦が好きで、何故か(?)女子アスリートの試合を観戦しています。ジョギングを始めたころも有森裕子らが頑張っていて日本の女子マラソンは世界の中でも上位に入り始めた頃でした。ジョギングしながら、多少きついなと感じても女子マラソンで頑張る日本選手の姿と重ね合わせると、頑張ろうと思えたものです。
女子マラソンに関して言えば、その後高橋尚子というスパースターが登場し、野山のジョギング習慣を揺るがないものにしてくれました。Qちゃんは可愛くて強くて本当に憧れの選手でした。今でもテレビに出てると熱い気持ちでQちゃんを見ている野山です(笑)。
バレーボール、卓球、バドミントンやボクシング、キックボクシングなども好きで各競技選手らが体力づくりで走っているだろうことを考えると、自分もサボってはいけない気持ちになります。
そういう意味でスポーツ観戦はお勧めです。男性なら「美人女子選手」を入り口に競技に興味を持つパターンでも良いと思いますよ。女子アスリートって結構、綺麗な女性が多いですから。綺麗な女子アスリートが汗だくでトレーニングする姿を考えれば、「自分も頑張ろう!」となりますよ(笑)。
要注意!:ランニング中毒者にならないために
しんどそうに見えるジョギングですが、やり始めると意外に嵌ります。私の会社の同僚でジョギングするようになって、マラソン大会そしてトライアスロン大会にまで参加するようになり、トライアスロン大会で頑張り過ぎて一時、心肺停止になった人がいます。
そこまでいかなくとも、いわゆるランニング中毒に陥る人は少なからずいると思われます。何故なら野山自身も毎日のように走っていた時期があり、今思えばランニング中毒手前の状態だったと思われるからです。
くれぐれもやり過ぎには注意が必要です。
あくまでも健康のためにジョギングするのであって、大会にまで出てしまうと多分、多くの人が頑張り過ぎてしまいます。そのため、野山は絶対に競技会には参加しないことに決めていました。そんな歯止めが必要かと思います。