日本におけるコロナの深刻度とコロナへの関心度ギャップ

データ分析

  「データ分析で日本を明るくする」って意味わかりづらいですよね。簡単に言えば、(誰かの)言葉に振り回されることから解放されて、データを通して正しい認識を持てれば日本はもっと良くなる、という筆者の直観です。(‘◇’)ゞ

  ほとんどの場合、今何が起きてるかを知るためにニュースや新聞、雑誌、SNSに目を通しますよね。そこにあるもののほとんどが「言葉」なわけです。言葉はその発信者の視点とか重要/軽微の区分け、価値観に左右されます。もっと平たく言うと言葉は誰かの主観に過ぎないわけです。

  そこで言葉からではなく、データから情報収集するようにすれば「誰かの主観」から完全に、とまでいかないにしろ、かなり解放されます。

  昨今はコロナのせいもあり、データやチャートをよく見るようになりました。面白いことにデータの見方、つまりデータ分析の仕方によっては気づかなかったことに気づくことができます。例えば日本人のコロナへの関心度とコロナの深刻度のギャップです。

  ほんの少し前までコロナに怯え、在宅勤務も普通だったものですが、このごろは通勤電車もずいぶん混んでいます。依然としてマスクをするのは当たり前ですが、コロナに対して無関心な人が過半を占めてるように思われます。そのせいもあって気づけば感染者数はとんでもない水準に達しています。

  下のグラフは、                                                   (1) ここ半年ほどの感染者数がそれ以前とは比べようもないほどの規模に達してること                          (2) 一方、この感染拡大にもかかわらず、コロナへの関心が薄れていくトレンドにある                     ことを示したものです。

  ちなみに関心度の指標としてGoogleTrendの指標を使用しております。「コロナ」をgoogle検索した頻度をgoogle社で指標化したものです。

  一見、奇妙な現象なわけですが、ワクチンの効果もありコロナはもはや「風邪」並みの「恐れるに足らない」病気という認識(言葉)が広がっていることが背景にあります。

  実際、重症化率など大きく改善しているようですし、下のグラフを見る通り、感染者に対する死亡者の割合は非常に低くなっています。過去とは比べようもない「楽観ムード」はここからきていると言えます。

  しかし、死亡割合(分子/分母)が減る一方、感染者(分母)が過去とは比べようもないくらい膨大な数に上っているわけですよね?肝心なのは「分子」、つまり死亡者数そのものですよね?

  この数がどうなっているのか、って言うと下のグラフの通り、現在の日本は悪化のトレンドをひた走っているのです。

  過去など比べようもなく現在コロナに関心を持ち、憂慮すべき状況ですよね?にも拘わらず広がる「楽観ムード」。逆に言うと楽観ムードゆえにこの最悪状況に至ったとも言えそうです。

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