明日9日(金)~11日(日)の男子3連戦ですが、注目は9日のセルビア戦、11日のフランス戦です。先立ってこの2チームの戦力を分析しましょう。
セルビアとスロベニアチームについて
セルビアチームの戦力分析データは昨日7日に行われたセルビアvsスロベニア戦を利用します。対戦結果は1:3でスロベニアの勝利でした。
現在世界ランキング8位の日本に対し、セルビアは11位・スロベニア9位と非常に近い位置にいます。従って、セルビアvsスロベニア戦の分析は大いに役立ちそうです。しかしながら、日本はスロベニアとの対戦予定が今のところなく、今回の分析ではあくまでセルビアチームにスポットライトを当てたいと思います。
セルビアチーム戦力パフォーマンス
まずはチームとしての戦力を見ていきます。まずは得点力です。
アタック効果率、打数ともにセルビアはスロベニアを大差でないにしろ下回り、結果として10点ほど総得点で差がついてますね。
次に守備力です。
守備面では、両チーム間に顕著な差が見られ、セルビアのレセプションが弱点として際立っています。スロベニアに許したサーブポイントは2点とさほど多くはないですが、レセプション効果率が低いということは、サーブがしっかりセッターに戻らないことが多いことを意味します。結果として、効果的な攻撃につなぎ切れなたかったことが、この日のセルビアの敗因と言えそうです。
そしてブロックとサーブを見てみます。
実は私はこのデータをどう解釈すべきなのかよくわかっていません(笑)。男子の試合ではサーブ・ブロック共に効果率が低く、マイナスになることも珍しくないようです。
サーブについては男子のアタックがあまりに強烈なため、まともにアタックさせないよう、アグレッシブにサーブするためと解釈できます。
一方、何故ブロック効果率がこんなに低いのか??これはもう少しよく試合を観察しないと理解できないですね。(ブロックアウトが多いせいか?とも思いましたが、ブロックアウトは関係ないようです。ブロック効果率の定義をご参照ください。)
選手別パフォーマンス分析
次に選手別のパフォーマンスを見ていきます。まずは得点力です。
16番の選手が攻撃の主力のようですね。次いで10番の選手。次の図を見て分かりますようにこの10番の選手が守備の要のようです。さっそく守備面の選手別パフォーマンスを見てみましょう。
下がセルビアの守備体制を示す図になりますが、非常に興味深いです。
攻撃面の2番手となる10番の選手が、リベロ(3番)を差し置いて、守備面でも中心プレーヤーと言うチーム構成です!主にレセプションしてるのは3番(リベロ)、12番(アウトサイドヒッター)、そして10番(アウトサイドヒッター)と思われますが、レセプション効果率の低い3番と12番にサーブを集中すればセッターが試合中、走り回る羽目になりそうです。まずはこの作戦でどうでしょう?
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