[バレーボールデータ分析]VNL2023女子 米国戦力分析[栄光に向けてはばたけ、火の鳥!][7/13ファイナル初戦=準々決勝に先立って]

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  さて、女子は今週ファイナルラウンドに突入します。

  日本の初戦は1度勝っている相手:米国です。1度勝ったとはいえ、今大会10勝2敗で2位、世界ランキング1位のトップランナーです。この試合に勝てばベスト4入りという公約を果たすのみならず、日本女子代表への期待が一気に高まるでしょう。2010年女子代表がたどった栄光の道が待っている可能性大です。

米国戦力の対日本チーム比較分析

得点力について

  下は、これまで12試合予選ラウンドのデータから、米国チーム各選手の戦力を示すチャートです。まずは得点力。例によって、バブルの重なりは凡例をクリックして解消できますので、よろしくお願いいたします。

  同様に予選ラウンド12試合の累計データから日本チーム各選手の得点力を示すチャートです。

  いかがでしょう?

  まず米国チームですがアタック効果率(Attack Efficiency)約30%の選手(オポジットを含むOH)が5名いて、打数もほぼ均等に割り振られています。これであれば、選手の負担が均等になり、VNLのような長丁場で選手を過労に追い込むリスク、ケガをさせるリスクが最小になりますね。このようなチャートを見ると「しっかりデータ活用できてる」「科学的・合理的管理がなされてる」と誰もが納得するんじゃないでしょうか?

  一方、日本チームですが、「何これ?」と思いますよね。古賀キャプテンに「これでもか!」ってくらいトスが集中しています。こうすることによって得られているものは何なんでしょうか?私には何一つ思いつきません。リスクこそあれ、何のメリットもないと思います。仮に古賀キャプテンがケガを負ったとしたら、どうするつもりなんでしょう?

  このチャート見るまでは「対米国戦で歴史的勝利を達成して欲しい」と思ってましたが、少なくとも古賀キャプテンにこれ以上「がんばれ!」とは言えません。

  逆にMBの山田選手と井上、林選手、そしてこのチャートに出てきていない(総得点/setでチーム内の上位5人に入っていないため)和田選手には「やり切った」感は希薄なのではないでしょうか? もしかして、ウズウズしてる(笑)? 準々決勝とは言え、相手は米国、勝てば歴史的勝利と言えます。奮起し、大爆発して欲しいものです。

守備力について

  次に米国チーム各選手の守備力を示すチャートです。

  比較のため日本チームの同様のチャートを掲載します。

  守備面ではほぼ同等と言えるでしょう。何といっても、リベロの西村選手が日本の守護神ですね。

日本の監督・コーチ陣はしっかりしたスターティングメンバー計画を

  トスが古賀キャプテンに異様なまでに集中する「謎」に加え、今大会のもう一つの「謎」が頻繁な選手交代です。楽勝で勝てる試合でメンバーをコロコロ変えるのは、選手の可能性を試すことが目的だろうと理解できます。

  しかし、苦戦しながら「流れを変える」狙いと思われる選手交代の場合、今大会、狙いが的中したことは無いと思われます。

  おそらく熟慮することなくスターティングメンバーを決定。決定後、適切なタイミングで選手当事者に伝えていない、その結果、選手の心の準備ができていない。などの問題があるのではないでしょうか?そのため、劣勢に立ち、慌てて選手交代するも、投入された選手も心の準備ができておらず、力が出し切れない、と言った問題があるのではないかと思えます。

  スターティングメンバー計画をしっかり練り上げ、選手への事前の動機付けもしっかりして、ドタバタした感の選手交代は最低限とし、実施する場合は狙いを明確にしながら、効果的なものにして欲しいと思います。

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