見ていて楽しくなるような試合でしたね。例によってデータは公式サイトが出典元です。
チュニジア戦はやや手応えがないほどに圧倒していて、逆に物足りなさを感じましたが、トルコ戦では「強い日本が戻ってきた」という感触を持ちました。
両チームのパフォーマンス比較分析
まずはチームとしての総力の比較です。最初は得点力です。アタック効果率(Attack Efficiency)、総得点ともに日本が大きく上回っています。
次に守備ですが、ここでもレセプション効果率(Reception Efficiency)、ディグ効果率(Dig Efficiency)「レセプション+ディグ成功数」、全てで日本が勝っています。
次にサーブとブロックです。
サーブ(Serve Efficiency)で日本が上回っていますね。バブルサイズはアタック効果率を表していますので日本のバブルが大きく表示されています。
選手別のパフォーマンス分析
得点力
上に日本チーム、下にトルコチーム各選手の得点力チャートを掲載します。例によって、バブルの重なりは凡例をクリックして解消できますので、よろしくお願いいたします。
まずは日本チーム。
髙橋藍選手のアタック効果率は57%と素晴らしい数字です。もう少し、トスを多く供給すると、より楽に勝てたかもしれませんね。また、髙橋健太郎選手、良いですね。得点力の有るMBは日本では希少な存在です。元気で覇気があり、声がよく出ていてチームを活気づける役割も果たしています。勝負の3連戦でも活躍を期待します。
また、石川キャプテンのプッシュやフェイントを交えた華麗な攻撃スタイルが戻ってきましたね。あれを見るとワクワクします。意外だったのは強打が印象的な西田選手も時折、プッシュやフェイントを交えていたことです。やはり石川キャプテンの華麗な攻撃スタイルはチーム全体に良い影響を与えるのでしょう。この日、チームとしての被ブロック失点も5点に抑えられました。
次にトルコチームのチャートです。このブログのメッセージが届いたのでしょうか?このチーム最大の得点源である12番のオポジット(O)を完全に抑え込みました。しかし、前記事の分析で予測はされていたことですが、9番の選手(O)のアタック効果率59%は凄まじいですね。
守備力
上に日本チーム、下にトルコチーム各選手の守備力チャートを掲載します。
まずは日本チーム。レセプション効果率を見ますと、リベロの山本選手がまだ乗り切れていないのが気になりますね。VNLで魅せた活躍の復活に期待しています。
次にトルコチーム。バブルサイズは「レセプション+ディグ成功数」で9番のオポジット(O)の選手が最大の10本をマークしています。レセプションはチーム最多の17本を受けており、本ブログで提案した戦術が届いたのでしょうか?この怖いアタッカーにトスが集まっていたら不味いことになっていた可能性がありますが、サーブでこの選手をターゲットにしたことが奏功し、トス供給が抑制されたものと思われます。
かなりVNL時の「強い日本」が戻ってきました。あとはリベロの山本選手の笑顔と宮浦選手の雄叫びをまた聞きたいです。
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