[バレーボールデータ分析]スタッツ(統計)データについて

バレーボール

  これまでVNLデータ分析を紹介する中で、説明を加えていました用語についてまとめておきます。なお、2023年8月3日、赤字で修正を加えました。

  このブログのデータ分析で使用しているスタッツデータは全てVolleyball Nations League公式webから取得したものです。

また各用語の定義は公式webでは見つからなかったため、最も詳細に説明されていると思われるこのサイトの記載に準じています。このブログでは日本語で表記していますので、改めて下記のとおり、まとめておきます。

アタック効果率(Attack Efficiency)                                 
= [アタック得点(Attack Points) – アタックエラー(Attack Error)]

  /[総アタック数(Attack Total)]   [%]

補足)アタックエラー(Attack Error):ネットを超えない、コート外へのアタック、など直接失点となるアタック。ブロックされて失点となったものも通常含まれる。今回のスタッツデータに被ブロック失点が含まれるかは現時点で不明です。追って調べます。(「アタックエラー」に被ブロック失点が含まれるかについて、日本女子代表の13試合データをもとに検討しました。結果、「アタックエラー」に被ブロック失点が含まれるものと考えます。)

レセプション効果率(Reception Efficiency)
= [レセプション成功数(Reception Successful) – レセプションエラー(Reception Error)]

  /[総レセプション数(Reception Total)] [%]

補足)レセプションエラー(Reception Error):直接失点となるレセプションミス。(他のプレーヤーが繋げることができないもの)

ディグ効果率(Dig Efficiency)
= [ディグ数(Digs) – ディグエラー(Dig Error)]

  /[総ディグ数(Dig Total)] [%]

補足)ディグエラー(Dig Error):ラリーの終了となるディグ試行。

サーブ効果率(Serve Efficiency)
= [サーブ得点(Serve Points) – サーブエラー(Serve Error)]

  /[総サーブ数(Serve Total)] [%]

補足)サーブエラー(Serve Error):ネットを超えない、またはコート外へのサーブで直接失点になるサーブ。

ブロック効果率(Block Efficiency)
= [ブロック得点(Block Points) – ブロックエラー(Block Error)]

  /[総ブロック数(Block Total)] [%]

補足)ブロックエラー(Block Error):ブロック時のネットタッチやセンターライン越えで失点となるもの。ブロックアウトは相手アタッカーの得点と見なされ、ブロックエラーとは見なされない。

=========「アタックエラー」に被ブロック失点が含まれるかについて=========
             [2023年8月3日追記(赤文字)]

  「アタックエラー」に被ブロック失点が含まれるかについて、日本女子代表の13試合データをもとに検討しました。

  1試合のデータにより、自チームの「アタックエラー数(下図の横軸)」と相手チームの「ブロックポイント数(下図の縦軸)」ペア、そして相手チームの「アタックエラー数(下図の横軸)」と自チームの「ブロックポイント数(下図の縦軸)」ペア、の2ペアのデータが得られます。つまり、13試合のデータ合計では26ペアのデータが得られることになります。これらを散布図にプロットしたものが、下図になります。

  下図の通り、「(自チームの)アタックエラー数」と「(相手チームの)ブロックポイント数」には、はっきりとした相関が見られます。相関係数は「0.69」です。

  従いまして、VNL2023大会のスタッツにおいて、
       「アタックエラー」に被ブロック失点が含まれる
と考えることが自然と考えます。

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