[なでしこJapanはスウエーデンに勝てるのか?][にわかファンによるサッカーデータ分析]なでしこJapan vs スウエーデン戦力比較

ChatGPT

  ふと気づけば、「なでしこJapan」が世間の注目を集め始めていますね。

  2011年、FIFA World CupなでしこJapan vs 米国戦の勝利シーンは今でも鮮烈な印象が残っています。澤穂希さんの神業のようなプレーが衝撃的でした。

  とは言え、本ブログ筆者はサッカーファンを自認しているわけではありません。バレーボール・ボクシング・K1・卓球・バドミントン・カーリングなどなど、多種の競技を観戦しますが、実は野球とサッカーと言うメジャー中のメジャーには疎い部分があります。

  サッカーに関しては、筆者が少年時代、日本がまだまだ弱かったころ、国際試合で日本が攻め込まれ、ディフェンス一辺倒の姿を見せられ、げんなりした経験が大きかったと思います。さすがに盛り上がっていた「なでしこJapan」の2011年、対米国決勝戦は見たものの、以降、なでしこが「嘆かわしいまでに弱くなった」と耳にして、今回も全く興味を持っていなかった次第です。

  そこに「なでしこが強い!」「スペインに勝った!」と耳に入ってきて、ノルウエー戦を録画・観戦しました。そして「これは、見ておかないと!」と直感しました。

  しかし、次戦は世界ランキング3位のスウエーデン戦。「世界ランキング11位の日本が3位に勝ち目はあるのか?」と大いに疑問を持っています。バレーボールの世界で、11位が3位に勝つ可能性は極めて低いです。

  「本当に本当に見る価値あるの?」と疑い深い筆者は、これまでの試合のスタッツを集め、日本とスウエーデンの戦力を比較してみました。あくまで、「にわかファンによるサッカーデータ分析」ではありますが。

  結論を先に言っておきます。筆者は11日のスウエーデン戦をしっかり見ることにしました。みんなも見てね(笑)!

なでしこが今、強いと言われる理由

  疑い深い筆者は「なでしこが強い」と口先で100回言われても全く心が動きません。そこで例によってデータ分析することにしました。

サッカーにおける得点力に関する注目スタッツは何か?

  まずはスタッツを入手するサイトを探しました。するとfbref.comと言うサイトが見つかりました。今回の分析はここからデータを取得して行いました。

  このサイトを見てサッカーに関わるスタッツの多様なことに驚き、圧倒されました。この膨大なデータ群の何に着目すれば、知りたいことが分かるのか?このことを考えるのにずいぶん時間がかかりました。

  まず、得点力を示すスタッツは何か?ですが、やはり得点に直結するのはシュート、その「シュート回数」と「シュートの有効性」を示すものとして、「Shots total per 90 minutes(90分当たりのシュート回数)」と「Percentage of shots that are on target(枠内シュート率)」、また「Goals(ゴール数)」を選びました。この他にも「xG(Expected Goals)(期待ゴール数)」と言うデータもあるようですが、私には今一つ理解が及ばなかったため、今回は利用しませんでした。

  例によって、日本とスウエーデンのこれまでの4試合のスタッツで、バブルチャートを作成しました。参考のためスペインのデータも含めました。

  横軸が「Shots total per 90 minutes(90分当たりのシュート回数)」で縦軸が「Percentage of shots that are on target(枠内シュート率)」です。横軸=「(シュートの)数量」、縦軸=「(シュートの)品質」、バブルサイズが結果として生み出されたゴール数、と言う感じです。バブルが右上にあるほど得点力が高いチームという意味になります。

  このチャートから読めることは「得点力に関しては日本とスペインが高く、スウエーデンが最も低い」ということです。とは言え、これまでの対戦相手が強力であるほどバブルが左下に押し込まれます。「これまでの対戦相手がよりタフだったために、ここでのスウエーデンの評価が低くなった」、という考え方もあります。この点について、後程触れます。

サッカーにおける守備力に関する注目スタッツは何か?

  次に、守備力を示すスタッツは何か?ですが、難問ですね。悩んだ挙句、「Tackles Won(タックルして相手ボールを奪い取った回数)」「Interceptions(インターセプトして相手ボールを奪い取った回数)」、そして「Opponent’s Goals(被ゴール数)」を選びました。

  こちらについても、日本とスウエーデンのこれまでの4試合のスタッツで、バブルチャートを作成しました。こちらも参考のためスペインのデータも含めました。

  横軸が「Tackles Won(タックルして相手ボールを奪い取った回数)」で縦軸が「Interceptions(インターセプトして相手ボールを奪い取った回数)」です。横軸も縦軸も守勢を攻勢に反転する力を示し、結果として被ゴール数を減らす(バブルサイズを小さくする)ことに繋がります。

  従って、バブルサイズが右上にあるほどバブルサイズ(被ゴール数)が小さくなる傾向を示すはずで、今回、その通りになっています。

  このチャートから読み取れることは、「日本とスウエーデンが守備面で強く、スペインが劣っている」ということです。また日本は「インターセプト」に優れ、スウエーデンは「タックル」に優れている、と言えます。スウエーデンのタックルには要注意ですね!

これまでのスウエーデンの対戦相手は日本のそれよりタフだった

  ここまでの分析から「なんだ!勝てそうじゃない!」と思った方が多いでしょう。しかし、今回、大量のスタッツを分析したわけではありません。各チーム4試合からの結果から得られたスタッツがベースです。

  そこで気になるのは、日本とスウエーデンがこれまで対戦してきた相手チームのレベルです。「対戦相手チームのレベル」の尺度として「世界ランキング」を利用し、まとめたのが下表になります。

  すると、不安的中で「スウエーデンの対戦相手のほうがタフだった」という話になります。となると上記の分析は「やや楽観的」と言わざるを得なくなります。

  しかし、ザックリ言って勝率は5分5分とも言えます。いや、言ってしまいましょう(笑)!

ひとりごと「サッカーとバレーボール」違いと共鳴

  ここからはデータなしの独り言です。サッカーとバレーボールの違いについての話が中心になりますが、決してどちらかを貶したりしているわけではありません。本ブログ筆者は主にバレーボールに興味を持ってきましたが、現時点で「なでしこJapan」を応援する気持ちが強いです。単純に日本人として、日本バレーボール界も日本サッカー界も盛り上がって欲しいと思っています。

世界ランキング1位のアメリカが今大会1勝1敗2分

  繰り返しになりますが、バレーボールでは下剋上はめったに起こりません。しかし今回、世界ランキング1位のアメリカが今大会1勝1敗2分と大苦戦。このことは逆に「11位の日本がよもや。。」という期待を持たせてくれます。では、バレーボールとサッカーは何が違うんでしょう?

バレーボールとサッカー:得点数の違い

  バレーボールは1セット25点先取で、先に3セット取ったチームの勝利です。従って、少なくとも75点取らなければ勝利できません。対してサッカーは時間内に1点でも相手より多く得点を取れば勝利できます。

  バレーボールでもサッカーでも1点を取る/取らないには、自チーム/相手チームのスキルのみならず、「偶然」や「運/不運」が絡んできます。75点以上取らなければ勝利に至らないバレーボールは、「偶然」や「運/不運」が平均化され、プラスマイナスで打ち消し、自ずと自チーム/相手チームのスキル差が炙り出されるものと思われます。結果として下剋上が起こりづらいのではないか?と言うのが私の仮説の一つ目です。

宮澤ひなた選手の発掘・急伸

  サッカーの勝敗に「偶然」・「運/不運」が絡みやすい、ということにも関係すると思いますが、一人の選手の能力が「潜在化」しやすい面があるかと思います。1試合に10本以上アタックを打つチャンスがあれば、有能なアタッカーは思う存分自分の力をデモンストレーションできます。しかし、サッカー選手にはその機会が限られるのではないでしょうか。結果、優れた選手がその力を顕在化させることなく、埋もれることがあるのでは?

  今回「宮澤ひなた選手」が一躍、脚光を浴びています。おそらく彼女のポテンシャルを見抜くのはかなりの注意力が必要だったと思われます。おそらく彼女のポテンシャルの高さに気付いたのが現代表監督なのだと思いますが、そのこと自体、大いに賞賛すべきと思います。

サッカーとバレーボールの共鳴はあるか?

  バレーボール界では今、男子代表が盛り上がっています。反面、東京五輪以来、女子代表は不調が続いています。監督もキャプテンもお疲れ気味で、笑顔が消えています。

  2010年~2012年ころは、同じ女子スポーツとしてバレーボール・サッカーはともに隆盛を極めていました。特に2011年のなでしこJapanの金メダルは感動的で、バレーボール、特に女子代表には大きな刺激になったはずです。2010年の世界バレーに続き、2012年のロンドン五輪でも銅メダルが取れたのはなでしこJapanの躍進と無関係ではなかったと思っています。

  今回なでしこが復活し、メダルを獲得できれば、バレーボール女子代表が奮起する材料になるでしょう。そうなるためにも、なでしこを応援したいと思っています。

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