今回の記事では2つのことをお伝えします。一つ目は前記事「[バレーボールデータ分析]スタッツ(統計)データについて」改訂の件、二つ目は改訂に先立って行った分析手順についてです。
「[バレーボールデータ分析]スタッツ(統計)データについて」改訂の件
以前の記事では「アタックエラー(Attack Error)について、VNL2023スタッツデータに被ブロック失点が含まれるかは現時点で不明です。追って調べます。」の旨を記載しました。今回VNL2023スタッツデータの分析を行いました。
そして自チームの「アタックエラー数」と相手チームの「ブロックポイント数」間に、下図の通り、はっきりとした相関が見られるため、
◇「アタックエラー」に被ブロック失点(=相手チームのブロック得点)が含まれる
を結論としました。
ChatGPT Code Interpreterを使うことでpythonプログラムを書かなくてもpythonを利用できる
実は7月上旬にChatGPTに「Code Interpreter」と言う機能が追加され、これを使用して、上記の散布図を作成してみたというわけです。手順は下記のとおりです。
(1) 散布図の元データが含まれるexcelファイルをChatGPT「Code Interpreter」にアップロード
(2) excelファイル上の該当データを指定し、散布図を作成するようChatGPTに依頼(日本語で)
(3) ChatGPTは(2)の依頼内容を実現するpythonコードを生成、実行し、散布図を作成。
と言うものです。今回は非常に単純なタスクですが、「Code Interpreter」は「pythonプログラミングができない人にもpythonが実現する機能を利用できる」という画期的なものです。これまでは「python学習」⇒「pythonプログラム作成」⇒「python利用」というフローを経なければならなかったのですが、いきなり「python利用」ができてしまうというわけです。
とはいえ、制限もあるため、これで「python学習が不要になる」と言うことはありませんが、「Code Interpreter」は非常に便利なものです。今後、随時、利用事例を本ブログで共有しようと考えています。
ちなみに今回、自前でpythonプログラムを書かずに「Code Interpreter」を使った理由ですが、今回の散布図が今後継続的に作成するものではなく、単発で必要だったため、pythonプログラム作成という面倒な工程を経たくなかったためです。このようにpythonプログラム作成スキルのある人にも「Code Interpreter」は非常に有用です。