日本男子代表がゆるぎない「真のチーム」になるために

バレーボール

  前記事「オランダ戦力分析」の後半に「チームとは」と書き始めたら長くなってしまった(笑)ので、独立記事にしました。

  本ブログ筆者は「チーム」と言う言葉を意識することが多いです。「チーム」という言葉は頻繁に使われ、日常的なものと捉えられています。しかし、筆者の経験からすると「(真の)チーム」が構築される場面は頻繁にあるものではなく、「感動的」ですらあります。

  「チーム」を分かりやすく解説したサイトがありましたので、URLリンクを貼り、サイトを紹介するとともに、下記文章を引用します。

  『チームとは、全員が1つの目的や目標を達成するという意思のもとに集まった・集められた人の集団で、共同作業を実行する集まりに対し用いられます。

  現日本男子代表は、全員が「勝利」と言う1つの目的、「(VNL2023における)Best4」という目標を達成するという意思のもとに集まった集団であり、言うまでもなくチームです。ありとあらゆるスポーツチームが、間違いなくチームです。

  しかし、上記サイトで述べているように全てのチームがチームとして機能するとは限りません。「チームが機能不全に陥る」ことも多々あります。健全に機能している「(真の)チーム」はむしろ少数に留まると思われます。ですので、筆者は「(真の)チーム」が構築される場面にドキドキ、ワクワクするのです。

  上記サイトから「チームが機能不全に陥る原因」として下記を引用します。

  <熱意や意欲、互いの称賛の意思に欠けている>
      各メンバーに目標への熱意や高いモチベーションがない状態では、
      チームとして質の良い共同作業はできません。
      また、メンバー間で褒め合う場や対話の場がなく、
      険悪だったり弛緩していたりする雰囲気では
      まとまりも生まれないでしょう。


  「褒め合い」「対話」はとても大切です。多くのチームでは実はこれができていないことが少なくないと、私は感じています。また、日本代表チームは複数の所属チームから集められており、メンバーが出身チームへの帰属意識が強すぎたりすると日本代表チーム内の「見えない壁」にもなりかねません。

  一方、現男子代表は「褒め合い」「対話」がしっかりできていると思われます。そこでは「もう一人のキャプテン」が良い仕事しているような気がします(笑)。

  また2010年ごろ当時の日本女子代表の木村沙織さんは「強いチームはどこも雰囲気が良い。自分たちもそうならなきゃ強くなれない」との趣旨の発言をしていますが、さすがです。実際、この時期の日本女子代表は広い年齢層にも関わらず、とてもいい雰囲気でした。テレビ映像を通しても、選手たちが互いの働きを称え合っているのが良く分かりました。

  しかし、良いチームの条件は上記に加えて、重要なものがもう一つあります。それは「成功体験」です。当時の日本女子代表は、秋に世界バレー2010が行われるその年のWorldGranprixファイナルラウンドで当時の最強ブラジルにフルセットで勝利しました(2010.08.25)。長年低迷していた日本女子代表にとって「大金星」と言っていい勝利でした。この夏の成功体験が、さらに秋の「世界バレー銅メダル」に繋がってゆきます。

  成功体験はチームが共有する「目的・目標」を「夢」ではない「リアルなもの」に変換します。

  日本男子代表は既に2010年の日本女子代表以上の成功体験を積んでいます。しかし、まだ大会は終わっていませんし、ファイナルラウンドにすら至っていません。昨年の女子代表のように「尻すぼみ(8連勝後の5連敗)」に終わる可能性も否定できません。

  VNL2023が始まる前、誰も想像すらしていなかった成功体験を日本男子代表は現在進行形で積み上げています。大会が終わった瞬間に日本男子代表が、そして世界中の(フィリピンの方々含め)日本バレーボールファンがガッツポーズを決めていて欲しいですね!

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